【ゴーン逃走】ゴーン、「上級国民、腐敗した特権層の象徴」だとレバノン人から叩かれ始めてしまう

ゴーン被告、英雄の輝き暗転−逃亡先レバノンで特権層への強い反発

日本を無断出国してレバノンに逃亡した日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が所有している住居の反対側にある壁の落書きは、
レバノンの現状について多くを物語っている。アラビア語で書かれていた文字は「革命」。

  デュリバン通りに建つ800万ドル(約8億7000万円)のこの住居は首都ベイルートの最高級住宅地の一角にあり、
深刻な景気低迷の中で政権を倒した数カ月にわたる腐敗防止の抗議デモが巻き起こった中心地の近くに位置している。
不動産の名義は日産自となっており、同社はゴーン被告が会社をだまして過剰な報酬と贅沢をしていたと非難している。

  ブラジルでレバノン人の両親から生まれたゴーン被告が1年前に日本で逮捕された時、
レバノンでは国民的英雄としてもてはやされたが、政治エリート層とその裕福な取り巻きに対する国民の反発が広がる中で、
ゴーン被告は65歳の逃亡者として、そして派手な消費の象徴として、レバノンに帰還した。

  映画制作者で活動家のルシアン・ブルジェイリー氏はツイッター
「真の政治難民は普通スウェーデンに逃亡するが、
巨額の汚職や資金流用、不正で告発された難民はどこに逃げ込むのか。レバノンだ」と述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-02/Q3GDQGT1UM0W01
ベイルートにあるゴーン被告の不動産(12月31日)
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